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【保存版】美容師の道具一覧!名前や用途などまとめて解説
2024.07.25

【保存版】美容師の道具一覧!名前や用途などまとめて解説

美容師は、ハサミやコームなどの道具を使って、お客様の髪型を美しく仕上げるプロフェッショナルです。しかし、その道具にはそれぞれ名前と用途があり、種類も豊富です。本記事では、美容師が使う道具を一覧にまとめ、名前や用途、金額の相場などを詳しく解説します。

 

美容師に必要な道具

美容師にとって、ハサミやコームなどの道具は、お客様の髪型を美しく仕上げるために欠かせないものです。それぞれの種類や役割を理解し、使いこなすことが重要です。

 

ハサミ(シザー)

ハサミは、美容師にとって最も重要な道具の1つです。大きく分けて3種類あり、それぞれ異なる用途で使用されます。

・ベーシックシザー

最もスタンダードなハサミで、カット全体を通して使用されます。切れ味と使いやすさのバランスが重要です。

・セニングシザー

刃がギザギザになっているハサミで、「すきバサミ」とも呼ばれています。髪の量を調整する際に使用されます。削りすぎないように注意が必要です。

・スライドシザー

刃が薄く、軽い力でカットできるハサミです。繊細なカットや、表面の毛先を整える際に使用されます。

・アールシザー

刃がアール状(曲線)になっているハサミです。髪の滑りが大きくなり、繊細な仕上げが必要な際に使用されます。

 

素材としては、ステンレススチールやコバルト、チタンなどが一般的で、それぞれ耐久性や切れ味に特徴があります。ハサミの選び方は、美容師の技術やスタイルに応じて異なり、手にフィットするものを選ぶことが重要です。

 

シザーケース

シザーケースは、美容師が使用するハサミやコームなどのツールを整理・保管するためのケースです。これにより、作業中に必要なツールをすぐに取り出せるだけでなく、ツールの保護にも役立ちます。素材はレザーやナイロンが一般的で、耐久性と使い勝手を重視して選ばれます。

 

レザーケースは高級感があり、耐久性にも優れていますが、価格が高めです。ナイロンケースは軽量で手入れが簡単なため、日常的に使用するのに適しています。シザーケースは、ツールの配置や収納スペースの数など、使用者のニーズに合わせたデザインが施されています。肩掛けタイプやウエストポーチタイプなど、持ち運びしやすい形状も人気です。適切なシザーケースを選ぶことで、作業の効率を向上させることができます。

 

コーム

コームは、ヘアスタイリングやカットの際に髪を整えるための道具です。さまざまな形状やサイズがあり、用途に応じて使い分けられます。

 

・テーツコーム

カット時に使用するコームで、目が粗く、髪をスムーズに梳かすことができます。

・ジャンボコーム

ブロー時に使用するコームで、目が大きく、髪全体を一気に梳かすことができます。

・テールコーム

細かな部分のスタイリング時に使用するコームで、目が細かく、毛束を繊細に梳かすことができます。

 

素材としては、プラスチック、金属、木製などがあり、それぞれに特有の質感と使用感があります。プラスチックコームは軽量で手軽に使える一方、金属コームは耐久性が高く、熱にも強いのが特徴です。木製コームは、髪に優しく静電気が起きにくいので、ナチュラルな仕上がりを求める場合に適しているとされます。

 

ブラシ

ブラシは、シャンプー後の髪を乾かしたり、スタイリングしたりする際に使用されます。種類によってブラシの素材や形状が異なり、髪質や用途に合ったものを選ぶことが重要です。

 

・クッションブラシ

ピンブラシの一種で、先端にクッション性のあるボールがついており、頭皮を刺激しながらブラッシングできます。

・デンマンブラシ

目の細かいブラシです。髪を乾かしたあとにボリュームを出したり、ブローする際に用いられます。

・ロールブラシ

筒状のブラシで、ブロー時に髪を内巻きや外巻きにカールさせることができます。また、根本からブラッシングして髪のクセを伸ばす際にも使用されます。

 

ダッカール

ダッカールは、美容師が髪をセクショニング(区分け)する際に使用するクリップの一種です。髪を一時的に固定し、カットやスタイリングの際に便利です。ダッカールには、プラスチック製、金属製、シリコン製などがあります。プラスチック製は軽量で扱いやすく、さまざまな色やデザインがあるため、視覚的にも楽しめるでしょう。金属製は耐久性が高く、しっかりと髪を固定する力があり、プロの現場でよく使用されます。シリコン製は、髪を傷めにくく、滑りにくい特性があります。

 

サイズもさまざまで、短い髪や細い髪には小型のもの、長い髪や太い髪には大型のものが適しています。ダッカールの選び方は、使用目的や髪のタイプに合わせて選ぶことが重要です。適切なダッカールを使用することで、作業効率が大幅に向上します。

 

美容師の道具の価格相場は?

美容師の道具は、ブランドや素材によって価格差が大きいですが、以下はそれぞれの道具のおおよその目安です。

 

シザー

シザーの価格は非常に幅広く、高品質なものは数万円から100,000円を超えることもあります。一般的な相場としては、約30,000円から100,000円程度です。ブランドによっては、より高価なものも存在します。たとえば、NURTO SCISSORS、SAIKI SCISSORSなどの有名ブランドは高品質で信頼性が高く、その分価格も高く設定されています。ステンレススチール製やコバルト製のシザーは耐久性があり、切れ味も長持ちするため、多くのプロから選ばれています。

 

ダッカール

ダッカールの価格は比較的安価で、一般的には1,000円から2,000円程度です。素材によって価格が異なり、プラスチック製のものは比較的安価ですが、金属製やシリコン製のものはやや高価です。デザインや機能性に優れたブランド品も存在し、それらは少し高めの価格設定となることがあります。

 

ブラシ

ブラシの価格も幅広く、約2,000円から3,000円が一般的な相場です。ナイロン製のブラシは比較的安価ですが、猪毛や混毛のブラシは髪にツヤを与えやすく、その分価格も高くなることがあります。高品質なブラシは、頭皮への刺激が少なく、髪を滑らかに整えることができるため、美容師にとって重要な投資となるでしょう。

 

コーム

コームは他の道具に比べて非常に安価で、数百円から1,000円程度が相場です。プラスチック製のコームは手軽に入手でき、価格も安いですが、炭素繊維や金属製のコームは耐久性が高く、静電気を防ぐ特性があるため、やや高価です。用途や好みに応じて選ぶことができます。

 

シザーケース

シザーケースの価格は非常に幅広く、3,000円から30,000円程度が相場です。素材やデザイン、収納容量によって価格が大きく異なります。レザー製のシザーケースは高級感があり、耐久性も高いため高価ですが、ナイロン製や布製のケースは軽量で比較的安価です。ブランド品やカスタムメイドのシザーケースはさらに高価になることがあります。

 

これらの価格はあくまで目安であり、個々の美容師のニーズや好みに応じて適切な道具を選ぶことが重要です。高品質な道具は長期的に見るとコストパフォーマンスが高いため、信頼できるブランドや素材を選ぶことが推奨されます。

 

働く際に持っておきたい道具

美容師にとって、必要な道具はたくさんあります。もちろん、美容師用のハサミやコームなどの道具も重要ですが、それ以外に持っておくと役立つ道具もたくさんあります。たとえば、以下が挙げられます。

 

手袋

シャンプーやカラーリングなどの作業中に、手を汚したり、荒れたりすることがあります。そのような場合に備えて、手袋があると便利です。ゴム手袋、ビニール手袋、綿手袋など、種類もさまざまなので、用途に合わせて選べます。特に、カラーリング剤を使う場合は、ビニール手袋など、防水性のあるものを選ぶようにしましょう。

 

メモ帳とペン

先輩から教わったことや、お客様のオーダー内容などをメモするのに役立ちます。持ち運びやすいサイズのものや、書き心地の良いものを選びましょう。メモ帳は、あとで読み返せるように、日付や名前などを記入しておくことをおすすめします。

 

マスク

風邪やインフルエンザなどの予防だけでなく、花粉症対策や埃対策にも役立ちます。特に、お客様との接客が多い場合は、マスクを着用することをおすすめします。

 

常備薬

頭痛薬、胃腸薬、風邪薬など、いざという時に役立つ常備薬を持っておくと安心です。

 

美容師の身だしなみで気をつけたいポイント

美容師は、お客様と直接接する職業です。そのため、清潔感や誠実さを伝える身だしなみが重要となります。以下、美容師の身だしなみで特に気をつけたいポイントを3つご紹介します。

 

動きやすく、滑りにくい靴を選ぶことが大切です。長時間立ち仕事をするため、足に負担がかかりにくい靴を選ぶのもポイントです。おすすめの靴は、クッション性が高く、足をしっかりサポートするものです。スポーツブランドのスニーカーや、クッション性に優れたインソールが入った靴が適しています。また、長時間の立ち仕事に耐えるためには、靴の軽さも重要です。滑りにくいソールを持つ靴を選ぶことで、安全性も向上します。デザインもシンプルで清潔感のあるものを選び、お客様に好印象を与えることが求められます。

 

腕時計

腕時計を着用するかどうかは、サロンの規定によります。着用が許可されている場合でも、シンプルで機能的なデザインを選ぶことが推奨されます。特に防水機能を備えた腕時計が便利です。美容師はシャンプーやカラーリングなどの水仕事を頻繁に行うため、防水腕時計を選ぶことで、時計を気にすることなく仕事に集中できるでしょう。また、大きすぎる時計や派手なデザインの時計は避けるべきです。手首にフィットし、作業の邪魔にならないシンプルなデザインのものが最適です。

 

爪の手入れ

爪は短く切り、清潔に保つことが大切です。長い爪や不潔な爪は、お客様に不快感を与えるだけでなく、髪を傷つけたり、衛生面で問題を引き起こしたりする可能性があります。爪の周りの皮膚もケアし、ささくれや乾燥を防ぐことが必要です。仕事中に爪が欠けたり割れたりしないよう、定期的にチェックして整えましょう。さらに、ネイルカラーや装飾は控えめにし、自然な見た目を保つことがプロフェッショナルな印象を与えるポイントです。

 

自分に合った道具を揃えよう

美容師の道具は、お客様の髪型を美しく仕上げるために欠かせないものです。この記事で紹介した内容を参考に、それぞれの道具について理解を深め、自分に合った道具を見つけてください。

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