コラム

美容師の手荒れ:原因と対策を徹底解説!今日からできる習慣を試してみよう
2024.07.25

美容師の手荒れ:原因と対策を徹底解説!今日からできる習慣を試してみよう

手荒れは、美容師にとって永遠の課題ともいえる悩みです。日々のシャンプーやカラーリングによる水仕事や薬剤の使用は、皮膚のバリア機能を低下させ、乾燥やひび割れ、かゆみなどを引き起こします。ひどい場合には、仕事に支障をきたすだけでなく、日常生活にも影響を与えてしまうこともあるでしょう。本記事では、美容師の手荒れの原因と対策について詳しく解説します。

 

美容師には手荒れが多いって本当?

独立行政法人労働者安全機構が行った調査によると、美容師の61.3%が「現在皮膚炎あり」もしくは「過去に皮膚炎あり」と回答しています。理容師と美容師を比較すると、美容師の方が皮膚炎が多いとされています。

手荒れは、美容師にとって深刻な問題です。なぜなら、手荒れによって痛みやかゆみなどの症状が現れ、仕事に支障をきたすだけでなく、お客様との接客にも影響してしまうからです。では、なぜ美容師は手荒れをしやすいのでしょうか?その主な原因を次の項でご紹介します。

 

出典:独立行政法人労働者安全機構「理・美容師を対象としたアンケート調査の結果」

https://www.research.johas.go.jp/inshi/10.html

 

美容師の手荒れの原因とは?

美容師にとって、手は仕事道具であり、お客様とのコミュニケーションツールでもあります。しかし、多くの美容師が手荒れに悩まされています。ここでは、手荒れの5つの主要な原因をご紹介します。

 

乾燥

美容師の手荒れの大きな原因の1つは乾燥です。美容師は頻繁に手を洗うことが多く、これにより皮膚の天然保湿因子や脂質が洗い流されます。特に冬季やエアコンの効いた室内では湿度が低く、乾燥が進行しやすいです。乾燥した皮膚はバリア機能が低下し、外部からの刺激に対して敏感になるといわれています。この状態が続くと、皮膚がひび割れやすくなり、さらなる手荒れを引き起こすとされています。美容師は業務中に保湿クリームを使用することが難しいため、乾燥を予防するための適切なケアが求められます。

 

薬剤

美容師はシャンプー、カラーリング剤、パーマ液などのさまざまな薬剤を日常的に取り扱います。これらの薬剤には強い化学成分が含まれており、長時間接触することで皮膚にダメージを与える可能性があるでしょう。特にアルカリ性の強い薬剤は皮膚の天然バリアを破壊し、炎症やかぶれを引き起こすといわれています。また、薬剤による皮膚への刺激は繰り返し使用することで累積的に影響を与えるため、手荒れの原因となります。適切な手袋の使用や、薬剤との接触時間を減らす工夫が重要です。

 

アレルギー

一部の美容師は特定の化学物質に対してアレルギーを持つことがあります。たとえば、ニッケルやラテックス、特定の香料や防腐剤などがアレルギー反応を引き起こすことがあります。アレルギー反応は皮膚に赤みやかゆみ、腫れをもたらし、重症化すると湿疹や水疱を形成します。アレルギーのリスクを減らすためには、自分がどの物質に対してアレルギーがあるかを把握し、それらの物質を避けることが重要です。また、アレルギー用の手袋や、アレルギー対応の製品を使用することも有効です。

 

ストレス

ストレスも手荒れの原因の1つといわれています。精神的なストレスがかかると、体の免疫力が低下し、皮膚のバリア機能も弱まります。特に美容師の仕事は、長時間立ち仕事をしたり、顧客とのコミュニケーションに神経を使ったりするため、ストレスが溜まりやすい職業です。また、ストレスによる不規則な生活や食事の偏りも、皮膚の健康を損なう要因となります。適度な休息とリラクゼーション、バランスの取れた食事がストレス管理には不可欠です。

 

手肌を保護しづらい

美容師の仕事は細かい手作業が多く、手肌を保護するための包帯や絆創膏を使用することが難しいです。包帯や絆創膏は指先の感覚を鈍らせ、繊細な作業を妨げることがあります。そのため、手荒れが生じても十分な保護ができず、悪化しやすい状況にあります。代替策として、薄手の手袋や手肌に優しい保護クリームを使用などが挙げられます。また、手荒れの初期段階で適切な治療を行うことも重要です。

 

美容師の手荒れの対策

ここでは、美容師の手荒れを予防・改善するための6つの習慣をご紹介します。

 

保湿

こまめにハンドクリームを塗布し、手肌を潤いで満たしましょう。セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたものがおすすめです。就寝前には、特に厚めに塗り、手袋をしてパックすると効果的です。ハンドクリームは仕事中だけでなく、休憩中や帰宅後もこまめに塗りましょう。

 

保護

シャンプー、カラー、パーマなどの施術中は、必ず手袋を着用しましょう。ニトリルゴムやラテックスなど、種類によって防水性や耐久性が異なるため、用途に合わせて選びましょう。また、手袋の内側に薄手のコットン手袋を重ねることで、汗や湿気による皮膚の刺激を軽減できます。

使い捨て手袋だけでなく、綿手袋やゴム手袋などを組み合わせて使用すると、より効果的です。長時間手袋を着用する場合は、こまめに脱着して手を休ませ、蒸れを防ぎましょう。

 

水をしっかり拭き取る

美容師は頻繁に手を水にさらすため、手を洗った後や水作業の後には、しっかりと水分を拭き取ることが重要です。水分が残ったままだと皮膚がふやけやすくなり、外部からの刺激に対して弱くなります。

また、湿った状態が続くと、カビや細菌の繁殖も助長されるため、手荒れのリスクが高まります。手を洗った後には、タオルやペーパータオルで丁寧に水分を拭き取り、特に指の間や爪の周りも忘れずに乾かすようにしましょう。また、ハンドクリームを塗る前に、しっかりと水分を拭き取ることで、保湿効果を高めることができます。

 

お湯の温度に気をつける

手洗いや食器洗いは、ぬるま湯で行いましょう。熱いお湯は皮脂を落としすぎてしまい、乾燥の原因となります。お湯の温度の目安は、38度前後です。冬場は、どうしてもお湯の温度が高くなりがちなので、特に注意が必要です。

 

薬剤を使うときは手袋をする

美容師がカラーリングやパーマなどの薬剤を使用する際には、手袋を着用することが重要です。薬剤には強い化学成分が含まれており、皮膚に直接触れると刺激やアレルギー反応を引き起こすことがあります。手袋を着用することで、これらの薬剤から手肌を保護し、手荒れのリスクを大幅に減らせるでしょう。手袋を選ぶ際は、作業のしやすさやフィット感も考慮し、長時間の作業でも快適に使用できるものを選ぶと良いでしょう。また、換気を徹底し、薬剤の成分が室内に滞留しないようにしましょう。

 

皮膚科を受診する

手荒れがひどい場合は、皮膚科を受診しましょう。医師による診察を受け、症状に合った薬を処方してもらうことができます。医師の指導に基づいた適切な薬の使用は、手荒れの症状を効果的に改善する助けとなるでしょう。また、定期的な診察を受けることで、手荒れの再発防止にもつながります。

 

手荒れがしんどいときは転職も考えよう

もし、手荒れが辛い、もう限界を感じていると感じたら、転職も視野に入れてみましょう。たとえば、派遣美容師なら自分に合った働き方を選ぶことができます。

 

自分に合ったサロンを選べる

派遣美容師の最大のメリットは、自分に合ったサロンや働き方を選ぶことができる点です。手荒れがひどい場合、薬剤を使用する頻度が少ないサロンや、手荒れ対策に積極的なサロンを選ぶことで、症状の悪化を防ぐことができます。派遣会社は、あなたの希望や条件を考慮して、最適な職場を紹介してくれます。これにより、手荒れの原因となる環境を避け、より健康的な働き方を実現することが可能です。

 

フレキシブルな勤務時間

派遣美容師として働くことで、フレキシブルな勤務時間を確保することができます。手荒れがひどい場合、長時間の労働や連続した勤務は避けるべきです。派遣なら、自分の体調に合わせて働く日数や時間を調整できるため、手荒れのケアに十分な時間を割くことができます。たとえば、週に数日だけ勤務する、午前中のみ働くなど、自分のライフスタイルや体調に合わせた働き方を選ぶことができます。

 

手荒れ対策が充実しているサロンを選べる

派遣会社を通じて働くことで、手荒れ対策が充実しているサロンを選ぶこともできます。たとえば、保湿クリームや手袋の提供など、従業員の健康管理に力を入れているサロンを選ぶことが可能です。派遣会社は、これらの情報を事前に提供してくれるため、自分にとって最適な環境を見つけやすくなるでしょう。

 

手荒れが改善するまでの一時的な選択

派遣美容師として働くことは、手荒れが改善するまでの一時的な選択肢としても有効です。手荒れが深刻な場合、一時的に業務を減らし、治療に専念することが重要です。派遣なら、治療期間中にフルタイムの仕事を続ける必要がなく、手荒れの治療に集中することができます。また、派遣期間が終了した後、自分の手荒れの状態を見ながら、再びフルタイムの仕事に戻るか、別の働き方を続けるかを選べるでしょう。

 

経験を積みながら新たなキャリアを模索できる

派遣美容師として働くことで、さまざまなサロンでの経験を積むことができます。これにより、自分にとって最適な働き方や環境を見つけるだけでなく、スキルや知識の幅を広げられるでしょう。異なるサロンでの経験は、自分のキャリアを多角的に見つめ直すきっかけとなり、新たなキャリアパスを模索する際にも役立ちます。

 

デメリットも理解しよう

メリットの多い派遣美容師ですが、デメリットもあることを理解しましょう。

・正社員よりも給与が低い

・福利厚生が少ない

・雇用が不安定

・将来的にキャリアアップが難しい

 

などが挙げられるため、メリット・デメリットを比較して検討しましょう。

 

手荒れの対策をしよう

手荒れは、仕事に支障をきたすだけでなく、痛みやかゆみなどの症状を引き起こすこともあります。自分に合った対策を見つけて、手荒れのない健やかな手を取り戻しましょう。また、手荒れが辛い美容師さんは、ぜひ派遣美容師という選択肢を検討してみてください。

派遣美容師なら、自分に合った働き方を見つけ、手荒れに悩むことなく美容師の仕事を楽しむことができます。まずは、派遣会社に相談してみてはいかがでしょうか。

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